店長の雑記帳。
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旅の術 1  寝台列車の旅の巻

08/02/06

フランクフルト駅にて。

近代的な駅です。
 バックパック背負って一ヶ月間ヨーロッパを周ってきました。その間、ユーレイルパスを駆使し電車で十数もの都市や街を訪ねました。ユーレイルパスとは主なユーロ圏内の電車は期間内乗り放題。急行や特急料金も含まれており国際線などでは1等車にも乗ることが出来るのですが、その場合あらかじめ座席予約をして予約料金を払わなければなりません。しかし乗る電車や国により予約料金が全く異なり高い時は追加で30ユーロ ! 国を渡ったり、夜行とかになると高くなるのでしょうか。公共の機関でボッタくってるようにも見えないので言われるがまま払ってましたが、どなたかこの料金体系ご存知の方いらっしゃいましたら教えてください。で、ホテル代払って朝から高い予約料の電車に乗るなら最初から電車をホテル代わりにすればいいということになります。そしてどうせならいろんな寝台に乗ってみたい。


 ディジョンからベネチアに行った時はクジェットという簡易ベッドでした。その日のディジョンは土砂降りの雨。傘が役に立たない感じで服は濡れてるし靴もビチョビチョ。夜行はパリ発で、僕が乗り込んだ時は出発から3時間近く経った頃。狭い6人部屋の中は静まり返ってました。車掌さんにここだよって言われたベッドは3段の真ん中。寝てる人を起こさない様にそーっと荷物をベッドの上に乗せ、階段上って体ごとベットになだれ込みました。部屋は真っ暗。状況を把握するために耳を澄まし目を慣らしますが、どう考えても僕はおかしい。雨の中歩いてきたままの格好で、濡れた靴も履いたままベッドに横たわっているのです。みんな靴は何処に置いたの?まずは靴を脱がなきゃなんだけどこのベッドの高さって手を伸ばせば余裕で上段に当たる高さ。上半身さえ起こせやしない。服も着替えたいけど果たしてどうやって着替えれば良いか暫しベットの上でシュミュレーションして・・・海老のように着替えたのでした。つまりこのクジェットってのは「拷問」以外の何者でもありませんでした。


 ローマからシチリアへは寝台でも何でもない2等車の普通座席に挑戦しました。ローマ駅でこれから乗る電車を見たら、ボロイ。12時間の長旅、2等車で大丈夫なのだろうか。席は自由席で横に3席と向かいに3席の6席がゆったりした部屋の中にあり、同室の人が気にならなければ落ち着く雰囲気かな、なんて思ってたら人が次々と降りて行き遂に部屋の中は僕一人に。イヤッホー!もう誰も乗ってこない。2等車どころか個室ですよ。しかも横3席の肘掛を上げるとベッドになるじゃないですか。ワインをポンと開け、常備食のピーナッツつまみに一人パーティ。そしてぐっすり。しかし朝の8時に女車掌さんに、シチリア・パレルモ行きの車両はあっちだ!と怒鳴られ移動させられたのですが、快適な夜行の旅が出来ました。


 次回は豪華客船、フェリーの旅。タイタニックの悲劇は繰り返されるのか・・・

車窓の風景。

広大な土地がどこまでも広がります。

ボーっと眺めてるだけで楽しいのです。
ドイツ・マインツ駅。

どの駅も改札は無いので自由に入れます。

そして普通に自転車で乗車します。

ちなみに犬も多い。
売店のショーケース。
綺麗にサンドが並んでます。

綺麗過ぎて食べる気しない?
巨大なケルンの駅。

今回の5枚の写真、
本文とは関係ありません。

電車にまつわる写真を集めただけです。